鉄道は安全・高速・大量輸送・エネルギー効率に優れ二酸化炭素排出量が少ない、などの特性を持ち、産業経済活動や国民生活の基盤となる重要な施設です。当社は、これからも社会のニーズに応え、環境に優しく高品質かつ経済的な鉄道施設と構造物を提供できるように、技術の研鑽に努めてまいります。
鉄道に関する事業内容
主な業務内容
- 整備新幹線、在来線各種橋梁・構造物の計画・設計
- 停車場線路配線の計画・設計
- 新交通システム・モノレールの計画・設計
- 地下鉄・地下駅の計画・設計
- 地下鉄・地下駅の点検・補修設計
- 鉄道との各種立体交差の計画・設計
- 新幹線鉄道の散水消雪基地・設備設計
- 在来鉄道橋の耐震補強・落橋防止装置の計画・設計
新幹線鉄道橋
新幹線鉄道のうち、整備新幹線の5路線(北海道、東北、北陸、九州鹿児島ルート、西九州ルート)における駅部高架橋、ラーメン高架橋、架道橋、河川橋は、新幹線の列車設計速度240km/h以上の高速運行に対して走行安全性を確保するために必要な構造物です。私たちは、培ってきた経験を基盤にこれらの構造物の計画・設計に取り組んでします。
ラーメン高架部と架道部を含む相対式ホームの高架駅構造の詳細設計です。通過駅であることから高速運行による走行安全性と建築意匠に配慮した設計を行いました。
橋脚高さ30m以上の連続した桁式高架橋の詳細設計です。桁は製作ヤードが近くにないため、移動式型枠による橋上製作のPCT桁として計画しました。
施工性・経済性から場所打ちコンクリートのPCランガー形式を採用した河川橋の詳細設計です。コンクリートの緩やかなアーチ構造は周囲の景観とよく調和しています。
架道部桁式とラーメン高架橋の詳細設計です。保守用斜路を併設し設備点検車が軌道へ乗入れ可能な構造を計画しました。
在来線鉄道橋
各鉄道会社の連立立体高架化事業に伴う高架橋や、鉄道運輸機構が整備する新線計画における高架橋等の計画・設計を行っています。
秋葉原とつくば市までを結ぶ、つくばエクスプレスのラーメン高架橋の詳細設計です。高架橋は景観に配慮したアーチスラブ構造として計画しました。
仙台空港線は、仙台駅から仙台空港までを結ぶ仙台空港アクセス線です。高架橋の内、道路に併走する桁式高架橋の詳細設計を行いました。
地下鉄構造物
地下鉄駅のバリアフリー化と利便性向上を目的として、昇降施設(エレベータ、エスカレータ)の増設に伴う地下躯体の改造設計や駅間連絡地下道の増設設計等に取り組んでします。
地下鉄駅出入口のバリアフリー化に伴い、利用客の利便性を考慮しエレベーターとエスカレーターを増設する駅改造設計です。
地下鉄駅周辺の再開発計画に伴い利用客の利便性を向上させるため連絡通路を増設し、駅との接続部を補強した地下構造設計です。
鉄道アンダーパス
鉄道アンダーパスとは、交差する鉄道の下を通過するため、周辺より低くなっている道路をいいます。 アンダーパスを整備することにより、平面交差である踏切が廃止され交通渋滞の緩和や列車との接触事故等の大幅な改善が可能となります。
山陰本線、荘原~直江津駅間(単線電化区間)と県道直江新川線とのアンダーパスの設計です。 工事桁(仮橋)により鉄道を仮受けさせながら、桁下で1層3径間場所打ちコンクリートカルバートボックスを構築しました。
伯備線、清音~総社駅間(複線電化区間)と市道東総社中原本線とのアンダーパスの設計です。 車道4車線+両側歩道(全幅22m)の1層4径間場所打ちコンクリートカルバートボックスの大断面を3径間連続工事桁(仮橋)の桁下で構築しました。
新交通システム・モノレール
新交通システムやモノレールは、都市部の中量輸送機関として開発された鉄道であり、新交通システムはゴムタイヤ案内軌条受け、モノレールは跨座式軌道受けの桁式構造を有していることが特徴です。当社は、鉄道橋設計の技術に道路橋設計の技術を融合させ、これらの新しい鉄道軌条を支える高架橋や駅舎の設計を行っています。
アストラムラインは、1994年開催の広島アジア大会のための交通インフラとして整備された新交通システムです。当社では、新交通システムの駅舎や高架橋の一部を設計しました。
モノレール跨座式車両を受ける桁式はPC軌道桁と鋼軌道桁があり、橋脚はRCと鋼製があります。当社では大阪モノレール延伸区間の一部を設計しました。