調査・解析

【海上】

重要港湾、港湾施設、漁港施設をはじめとする海上および水上施設の設計や工事に必要な水中の地盤の情報を得るために各種調査を行っています。

【陸上】

当社では、地下の地質状況を把握するための調査を行っています。実際に地盤を掘削して、地質分布や地質の硬さや締まり具合、地下水位の分布などを調査しています。

海上調査

重要港湾、港湾施設、漁港施設をはじめとする海上および水上施設の設計や工事に必要な水中の地盤の情報を得るためにボーリング調査を行っています。 海上や水上の調査は、陸上での調査と異なり特殊な機材を用いて調査を行います。

海上ボーリング:スパッド足場

写真はYK―85H:脚長:12~30m 作業場であるフロートの昇降は油圧により行います。 海上でのボーリングは、フロート部に4本の足が付いた構造のスパッド台船と呼ばれる水上足場を用います。水深は4~20m程度まで対応可能です。調査は、海底の土の採取や、いろいろな試験を実施します。

海上ボーリング:鋼製櫓足場

スパッド足場で難しい水深では櫓を用いて調査します。 水底が傾斜していたり、起伏が多いところには向いていないため足場の選定時には、海底の状況を把握することが重要です。

乱れの少ない試料採取

海底に堆積した土を採取し、取った土で試験を行います。 出来るだけ、地盤にある状態のまま採取するためにいろいろな方法で採取します。 乱れの少ない試料採取には「シンウォールチューブサンプラー」「ロータリー式二重管サンプラー」「ロータリー式三重館サンプラー」「凍結サンプリング」「GPサンプリング」など土の状態に合わせて、適したサンプラーを選定することが重要です。

孔内水平載荷試験

ボーリング孔内の孔壁をガス圧や油圧を使ってある圧をかけ、地盤の強度を調べます。この試験は、地盤の水平方向の強さを調べる試験、杭基礎の設計をする時などに使われる強度になります。 色々な構造のものがありますが、地盤の種類によって適切に選ぶ必要があります。

PS検層

PS検層はボーリング孔を用いて地盤中を伝わる波(弾性波動)を測定し、地盤雄P波・S波を求める調査です。波の伝わる速度は、硬いと早く、悪いと遅くなる特性から地層の硬軟などの地盤の状況を把握することができます。 軟弱な地盤が厚く堆積していると地震時の被害が大きくなる傾向にあることから地震時の検討にも利用されます。

ジオスライサー

ジオスライサー(Geoslicer)とは、地表面下の地層断面を切り出して、手に取るように観察したいという発想にもとづいて考案された地層採取法(地層抜き取り調査法)、およびこれにもちいる装置である(中田・島崎、1997*1)。 コの字状のサンプルボックスとふたからなる。これを、土木作業等で使用される杭打機をもちいて地中に打ち込み、クレーンによって引き抜くことで、サンプルボックス中に試料を採取する。調査の目的(採取深度や広さ、堆積物の状態)によって、装置にはバリエーションがあり、もっとも適した装置を使用することができます。ジオスライサー(Geoslicer)は復建調査設計の登録商標です。

陸上調査

地盤調査では、トンネルや道路切土法面、橋梁などの設計や工事に必要な地盤の情報を得るためにボーリング調査を行っています。また最近では、地盤沈下や液状化のリスク把握などにもボーリング調査は行われています。ボーリング調査では、地下の地盤の試料を採取するとともに、地盤の硬さや地下水位の分布、脆弱層の把握などを目的としています。ボーリング調査では、地盤の締まり具合を把握するために標準貫入試験を併用することが多いです。陸上ボーリングではモノレールなどの資材を用い機材を運搬します。地すべりなどの災害調査では、ボーリング調査以外にも地盤伸縮計や孔内傾斜計観測を行っています。

陸上ボーリング:鉛直ボーリング

写真は切土法面の調査です。 短管や矢板などを用いて足場を仮設します。 足場の上にボーリングマシンを設置して、鉛直に掘削します。 ボーリング調査は標準貫入試験を併用して実施します。

陸上ボーリング:水平ボーリング

トンネルの設計などに必要な地質調査の際に良く実施します。 トンネル坑口付近において水平ボーリングを行います。水平ボーリングの延長は約30m~100m程度が一般的です。

モノレール運搬

ボーリング資材を運搬するために使用します。最大積載量は約200kg程度です。モノレール運搬は急傾斜地など特装車では搬入困難な箇所に用いられます。

湧水圧試験

湧水圧試験は、ボーリング孔を用いて地下水位の状況を把握する目的で実施します。基本的には岩盤の平衡水位や透水係数などを求める試験です。山岳トンネルの調査では良く実施されます。

ボアホールカメラ観察

ボアホールカメラ観察は、ボーリング孔内にカメラを挿入して、孔内の状況を撮影します。撮影した画像から、地質分布・亀裂の方向や傾斜、開口幅などが計測されます。

【地すべり調査】地盤傾斜計

写真は地盤伸縮計設置・観測状況です。地盤伸縮計は地すべり変状で発生した上部滑落崖を跨いで設置します。地盤伸縮計は地すべり変状の動きを把握するもので、重要構造物などがあれば警報機も設置します。

【地すべり調査】孔内傾斜計

写真は孔内傾斜計観測状況です。孔内傾斜計は、ボーリング調査を行った孔径にガイドパイプを設置して、その中に観測機器を挿入して計測します。孔内傾斜計観測は、すべり面深度を把握する目的で実施します。

ジオスライサー

地表面下の地層断面を、手に取るように観察したいという発想をもとづいて考案した地層採取方法で、活断層調査や災害履歴調査などの地層観察のための試料採取に活用されています。 ジオスライサー(Geoslicer)は復建調査設計の登録商標です。

ジオスライサー

ジオスライサー(Geoslicer)とは、地表面下の地層断面を切り出して、手に取るように観察したいという発想にもとづいて考案された地層採取法(地層抜き取り調査法)、およびこれにもちいる装置である(中田・島崎、1997*1)。 コの字状のサンプルボックスとふたからなる。これを、土木作業等で使用される杭打機をもちいて地中に打ち込み、クレーンによって引き抜くことで、サンプルボックス中に試料を採取する。調査の目的(採取深度や広さ、堆積物の状態)によって、装置にはバリエーションがあり、もっとも適した装置を使用することができます。ジオスライサー(Geoslicer)は復建調査設計の登録商標です。

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