沿岸技術
当社の沿岸部門は、昭和30年代はじめに瀬戸内沿岸の軟弱地盤対策からスタートして以来、沿岸域の調査、計画、設計、維持管理、波の解析や津波・高潮対策など、これまで多くの業務実績を積んできました。
また、平成23年東北地方太平洋沖地震では、沿岸施設の被災状況調査から災害復旧設計に至るまで沿岸技術者の総力をあげて対応してきました。
私たちは、時代のニーズにいち早く対応し、人とモノを結ぶ港湾と、水産基盤、さらには沿岸防災のあり方を踏まえた、沿岸域全般のきめ細かい技術サービスを提供します。
主な沿岸関連業務内容
業務(1) 横浜市港湾局 (南本牧ふ頭関連)
横浜市港湾局(南本牧ふ頭関連)
業務(2) 佐賀関漁港(大分県)
佐賀関漁港(大分県)
平成24年度全建賞受賞
業務(3) 東日本大震災関連
平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、東北地方の港湾・漁港は壊滅的な被害を受けました。
私たちは、東北地方の早期復興を実現するため、地震発生直後から現地調査と港湾・漁港施設の復旧設計に携わってまいりました。
【現地調査】
- 波崎漁港-5.0m岸壁
- 閖上漁港-3.5m岸壁
【復旧設計】
- 広域地盤沈下による被災(気仙沼漁港-6.0m岸壁;復旧前)
- 復旧後
- 津波による被災(石巻港 中島岸壁-4.5m;復旧前)
- 復旧後
業務(4) 係船岸設計の事例
高松港浮桟橋移設平成20年(浮桟橋設計は平成2年)背後の桟橋設計・上屋と同時施工
- 施工途中
- 完成後
業務(5) 防波堤設計の事例
阿翁浦漁港は、トラフグやマグロ養殖など長崎県内屈指の漁港です。沖防波堤Aは、港内静穏度や背後の養殖水域の安全かつ効率的な作業環境を確保するために整備され、構造形式は海水交換機能を有し、長周期波浪に対して大きな消波効果を有する「内部水流振動型浮防波堤」を提案・採用しました。
- 阿翁浦漁港(長崎県)沖防波堤A/構造形式;浮防波堤、寸法L×B×H:68m×12m×8.8m
業務(6) 維持管理/機能保全の事例
近年、施設の老朽化とともに、更新を必要とする施設が増加しています。港湾漁港事業では、効果的かつ効率的な施設更新を図るため、老朽度診断の実施及び診断結果に基づく維持管理計画(機能保全計画)が必要です。我社は、国・地方自治体の業務に取組み、診断から補修対策をサポートしています。
- 浮桟橋の内部調査(詳細調査)・長崎県内港湾
- 護岸の簡易調査(重点項目)・長崎県内漁港
業務(7) 海岸の事例
- 下関港海岸(長府・壇ノ浦地区)護岸(大型波返し工法)
【国土交通省九州地方整備局下関港湾事務所長表彰業務】
(施工中) - 下関港海岸(長府・壇ノ浦地区)護岸(大型波返し工法)
(みもすそ川公園沿い区間完成)
技術カタログダウンロード
- 沿岸技術①海水交換促進型防波堤【工法紹介】(PDF:0.5MB)
- 沿岸技術②海水交換促進型防波堤【設計編】(PDF:0.6MB)
- 沿岸構造物の耐震設計技術(PDF:4.4MB)