人口減少、少子高齢化に伴う社会経済の変化や大規模災害の経験のもと、都市計画に対するニーズは大きく変化しつつあります。地方圏から都市、地域、地区レベルのまちづくりについて、「企画」、「調査・計画立案」、「分析・評価」、「法定手続き」等、幅広いニーズへの対応を行っております。さらに、より今日的な課題への対応を重点的に推進するとともに、総合的なまちづくりパートナーを目指して、幅広い分野に挑戦していきます。
都市・地域の計画づくりに関する事業内容
都市計画法全般に係る計画の策定・見直し
人口減少等の社会経済の変化に対応した持続可能な都市づくりが求められています。都市づくりは長期に渡ることから、市民・事業者・行政が将来像を共有して取り組むことが必要です。低炭素社会の実現やエコ・コンパクトシティの形成などの新たな社会的要請に応えながら、都市の健全な発展と秩序ある整備を進めるため、土地利用、都市施設整備及び市街地開発事業等の都市計画の総合的な見直しや計画策定を支援します。
- 都市計画基礎調査
- 都市計画区域マスタープラン
- 都市計画マスタープラン、立地適正化計画
- 緑の基本計画
- 地域地区・都市施設等の見直し
都市計画マスタープラン
都市計画マスタープラン(以下、「都市マス」という)は、長期間に及ぶ都市づくりの方針を総合的に位置づける方針です。用途地域などの土地利用規制、道路や公園、河川、下水道などの都市施設整備、再開発や区画整理などの市街地開発事業のような、市区町村が定めるすべての都市計画の基幹となる計画づくりを行います。
立地適正化計画
人口減少、高齢化の進展などにより、都市づくりの方向性は変化しています。将来においても住みやすい都市を維持していくため、都市のコンパクト化が必要とされています。都市計画マスタープランの実行計画として、都市のコンパクト化に向けて、都市の実態を把握し、住民・事業者の合意を得ながら、公共交通が便利な所に、病院・行政施設・商業施設などを誘導する計画を作成します。
主な業務地:岡山市、倉敷市、山口市、松山市、下関市、鹿児島市、三原市、熊本市等
各種まちづくり分野における計画の策定・評価
まちづくりの目的や対象施設の様々な課題やニーズを分析し、適切な計画策定およびその推進支援を行います。
- 社会資本整備の将来像に関する地方計画
- 景観まちづくり・環境デザイン
- 公共施設の長寿命化計画
- 観光振興に向けた方策検討 等
景観計画の策定・景観条例の制定
景観計画は、景観法に基づき、景観行政団体となった市町村が、上位関連計画等の内容と整合を取り、地域住民との協働による良好な景観形成や、地域特性を生かした景観づくりを具体的に実現していくための計画です。 当社では、景観計画区域、良好な景観形成のための行為の制限に関する事項や景観形成に関する方針等について、地元との合意形成を図りながら、計画全体の立案や景観条例を作成します。
主な業務地:日出町、竹原市等
港湾・漁港の整備・活用等に関する計画の策定・見直し
港湾や漁港は地域の産業活動を支える重要な基盤であるとともに、人々と海との触れ合いや憩い、賑わい、レクリエーションの場としても活用される貴重な空間です。 港湾空間や漁港空間におけるニーズや課題を分析し、将来を見据えた整備計画づくりを支援するとともに、臨海部の賑わいづくり計画や災害発生時における事業継続計画の策定など、臨海部における様々な取り組みの推進にあたり支援を行います。
- 港湾長期構想策定、港湾計画の変更(改訂・一部変更・軽易な変更)
- 地方港湾・漁港整備計画策定
- 臨海空間のリニューアル、賑わいづくり計画策定
- 港湾BCP、漁港BCP策定及び訓練の企画・運営支援
- 港湾・漁港整備に関する事業評価
- 臨海空間の利用促進に関するイベント企画・運営支援 等
港湾長期構想策定・港湾計画改訂(重要港湾)支援
社会経済情勢や利用貨物の変化により、過去に整備した港湾施設・漁港施設が、現状で対応できなくなり非効率利用となっている場合に将来計画の見直しを行います。
現在の課題把握、将来の貨物量・内容の予測、事業者の取引動向などを踏まえて、港湾・漁港の将来計画を策定します。
港湾を核としてまちづくり計画
港湾施設は、物流拠点だけではなく、人流の拠点としての機能を有することから、船舶による来客手段の確保、低利用な港湾倉庫などのリノベーション、周辺まちづくりを一体的に計画します。
港湾・漁港BCP策定支援・訓練支援
東日本大震災以降、港湾BCPの重要性が広く浸透しています。これからは重要港湾だけでなく、地方港や漁港を含めた港湾関係者のBCP策定・見直しや継続的な訓練が求められています。
都市や施設のリノベーション
近年、高齢化や空洞化が急速に進んでいる大規模住宅団地について、住民の生活実態、居住の意向、空き家・空き地の状況等を把握し、団地再生に向けての具体的な方策を提案します。
また、社会情勢の変化により住民のニーズの変化に対応できなくなった住宅施設等を用途や機能の変更、性能の向上等によって時代や新たなニーズに対応するリノベーション計画を策定しています。
- 公共施設整備計画
- 拠点・施設のリノベーション
- 「空家等対策計画」の策定支援 等
公共施設整備計画
公共施設の整備は、住民などに末永く利用してもらうことが重要です。そのため、まちの将来像、利用者像、利用内容を考えながら、整備内容を検討します。また、近年では、整備後の維持管理についても重要な検討内容となっています。直接的な利用者となる住民・事業者などのワークショップやアンケート調査により分析を行い、計画策定を支援します。
公園・緑地等の再整備
施設の老朽化や利用ニーズの乖離により、利用が低迷する公園・緑地を課題、ニーズをきめ細かく把握して、再整備計画を立案します。
道の駅のトータルデザイン
計画段階の候補地選定・交通計画・建築計画、造成・建築設計、内装・什器設計、工事管理までを一貫して支援します。
「空家等対策計画」の策定支援
平成27年5月に全面施行された空家等対策特別措置法に基づき、自治体の空家等の実情を踏まえた空家等対策計画の策定支援を行います。 空家等になる早期の段階から、段階的に効果的な方策を検討するとともに、確実に空家等の発生を抑制していくための主体別の役割の明確化や指標設定など、実効性の高い計画の策定を支援しています。
建築
当社は、その社名が示すとおり、戦火に焼かれ荒れ果てた国土の復興と自然との調和を目指し、これまで主に土木(社会基盤整備)に特化した建設コンサルタントとして、国づくりの一端を担ってまいりました。
一方、近年は、喫緊の課題となっている災害への対応をはじめ、地域の自立と競争力強化に向けて、都市基盤と建築物を一体とした多様な主体の協働による街づくりが強く求められています。
こうした中で当社も、これまで培ってきた基盤整備技術を活かしつつ良好な環境形成に一層貢献できるように建築分野の取組強化を進めております。 高度化・複雑化する都市環境整備の企画・計画・設計・工事監理に至るソフトからハードまで一貫したコンサルティングの提供に向けて一層努めてまいります。
建築企画・計画
PFIへの応募グループにPFIアドバイザーとして参画し、落札しました。本事業は平成19年3月に完成しています。
建築設計・監理
湯郷温泉街のシンボルとして整備されたからくり時計。美作地方に伝わる巨人伝説「さんぶ太郎」をモチーフとしたデザイン。
【関連記事】平成22年4月7日付け
美作市より感謝状をいただきました。