地理空間情報サービス・測量調査

当社は、最新の地理空間情報技術、衛星測位技術や情報通信技術(ICT)などを活用し、多様化する顧客ニーズに応え、1.迅速 2.高精度 3.高品質 な成果を技術者の責務として提供しています。

測量調査

測量は、国土やその上に構築される構造物の位置、形状、高さを計測・記録することで、設計・施工に必要な基盤情報を整備する重要な役割を担っています。

当社では、トータルステーションやUAV等のレーザ計測機器等、様々な計測機器を駆使して測量データを取得しており、基準点測量、地形測量、路線測量、用地測量などの測量業務全般を行っています。

災害発生時には、レーザ計測機器等を用いて被災地の形状を計測・記録することで、被災状況を迅速に把握し、災害復旧・復興業務に対応しています。また、ハザードマップなどの防災に関する地図情報を整備・提供し、自然災害に備える防災業務にも対応しています。

測量業務

  • 基準点測量

    地球上の位置や海面からの高さを正確に測定する作業であり、地図作成や各種測量の基準となります。

  • 地形測量

    土地の形状を測定し、地形図または平面図を作成します。

  • 路線測量

    道路などの線状構造物の位置や形を決めるため、現況を計測、計画位置を地上に示し、建設事業に必要な資料及び図面を作成します。(中心線測量、縦横断測量、用地幅杭設置など)

  • 用地測量

    土地の面積や辺長、境界等を調査し、用地取得に必要な資料及び図面を作成します。

無人航空機(UAV)を活用した3次元計測

i-Constructionの推進などを背景に、測量分野においても無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)の利活用が積極的に検討されています。当社においても、この技術に早期に着目し、UAV写真測量やUAVレーザ計測の実証実験を行い、事業展開をしてきました。ICT土工の出来形管理、道路設計等で必要となる三次元地形データ作成や災害調査(被災状況確認や地形データの取得・補完)、埋立土量算出(経時変化や残土量の把握)など、様々な土木分野で利用可能です。

技術的特徴

  • 急傾斜地や崩落の恐れがある災害現場等、従来の測量作業では作業員の立入りが困難な箇所でも、上空から地形・地物を安全に撮影・計測することができます。
  • 従来の空中写真測量に比べて低空からの撮影が可能なため,高解像度な静止画像や動画を取得することができます。
  • 短時間の現場作業で面的に取得した撮影画像を専用ソフトでSfM/MVS解析処理することで、3次元点群データを作成できるため、業務の効率化やコスト削減が見込まれます。
  • JUIDAドローン資格保持者が在籍しており、人口集中地区などの飛行に関する申請等の対応や目視外飛行・夜間飛行など高度な運航を行うことができます。

レーザ計測システムを活用した陸域での3次元計測

離れた場所からの計測が可能なため、人の立ち入りが困難な急傾斜地や軌道敷において安全な場所から短時間で高密度の3次元点群データを取得できます。また、重要文化財に指定される史跡などは、デジタル・アーカイブとして有効活用することもできます。

計測した3次元データから、汎用性の高い地形モデルを作成することにより、情報共有が容易になるほか、国土交通省が推進する「i-Construction」にも対応しています。

技術的特徴

  • 計測データから任意の位置での距離測定や土量の算出が
    できます。
  • 自由な位置での断面図作成が可能になり、業務の効率化が
    図れます。
  • 任意の場所から、任意の取得点密度で点群データを計測
    することができます。
  • 計測データは、受光強度値やRGB値、標高値など様々な
    方法で表現することができます。
    (保有機器:地上型レ-ザ計測機 ライカ Scan Station、BLK360)

ナローマルチビーム測深機を活用した3次元計測

本システムは、従来の測線上を線的に計測する方法に変わり、多数の指向性ビームにより海底、湖底、河床を3次元データとして面的に計測することができます。位置情報はGNSS、慣性GPSジャイロ(POS/MV)を使用し、高精度なデータを取得します。

沿岸域の砂の移動(漂砂の調査)、被災状況の把握、港湾構造物や消波ブロックの状況、魚礁の分布確認といった港湾工事の管理やダムの堆砂管理等に活躍しています。

技術的特徴

  • 幅広く測深できるため、効率良く正確な地形を捉えることが可能です。
  • 地形を3次元化することができるため、視覚的効果が得やすくなります。
  • 従来とは異なり3次元データを取得できるため、詳細な地形からの土量計算が可能となり、より正確な数量が算出できます。
  • 「i-Construction」にも対応できます。
    (保有機器:ナローマルチビーム測深機 SeaBat T50及び SeaBat T51)

SLAM技術を活用した3次元計測

SLAMとは、自己位置の推定と3次元空間の認識を同時に行うことを特徴とする技術であり、機器本体が軽量・小型のため急峻山地(渓流調査・立木調査等)、地下空間(防空壕調査)、屋内空間(河川施設点検)などにおいて地形・地物の点群データの作成が可能です。

技術的特徴

  • 短時間の計測で広範囲の点群が取得可能です。
  • GNSSを必要とせず、屋内外問わずに計測可能です。
  • 危機が軽量であり、急峻な地形等でも手軽に計測できます。
  • 災害現場などの立ち入り困難な場所でも機能を発揮します。
  • 計測データから自由な位置での縦横断図の作成による業務の効率化が可能です。
  • 計測した点群をその場(現場)で確認が可能です。

iPadを用いた3次元計測

iPadに搭載されたLiDARセンサーを使用して3Dスキャンを行うことにより、3Dモデルの作成が可能です。また、取得した点群データから2次元CADデータへの変換及び容積の測定も可能です。

技術的特徴

  • 手計測では計測困難な場所の寸法値の取得が可能です。
  • 位置情報の取得が可能です。
  • 数㎝の小さなものから大きな建物まで幅広いサイズの3Dスキャンが可能です。
  • 建物等においても数分で3Dスキャンを行うことが可能です。

空中写真測量

撮影した空中写真画像から、使用目的に応じた地形情報を取得して、地形図、数値地形データおよびオルソ画像等を作成します。

技術的特徴

  • 各事業の計画や設計に必要な縮尺の平面図やCADデータを作成します。
  • 道路や河川の施設管理に必要な管理用図面を作成します。
  • 砂防基礎調査等の解析に必要な3次元数値地形データや3次元地形モデル、正射写真画像データ(オルソ画像データ)を作成します。
  • 3次元地形データと写真画像データを利用して鳥瞰イメージを作成します。

GIS(地理情報システム)を活用した業務の効率化支援

既存の地図データや航空写真などをGISの背景地図として取り込み、業務に必要な情報(例えば、下水道施設や道路附属物、公園施設の位置情報や施設内容など)をGIS上に登録することにより、情報の可視化や一元管理が可能となり、業務の効率化や意思決定の迅速化を図ることが見込まれます。

技術的特徴

  • 属性情報を利用した検索が可能です(例えば、顧客からの問い合わせのあった住所情報をキーワードに該当する施設を抽出することができる)。
  • 業務に必要な情報を地図上で一元管理しているため、データ更新や担当者間での引継ぎ作業が容易に行えます。
  • 弊社のGISは個別型のため統合型と比較すると安価にて導入が可能となります。
  • 業務実績としては、下水道台帳管理システムや道路ストック管理システムの構築をはじめGISデータの作成や活用についての豊富な実績があります。

AIを活用した交通調査システム

AI(人工知能)を活用し、画像解析を行い交通量計測や交通流動解析などを行っております。
自社で開発した「AIを活用した交通調査システム」では、単路部、交差点部とも概ね90%を確保できます。※画角により精度に影響します。

技術的特徴

  • 自動で大型車・小型車の車種判別が可能です。
  • 自動で交通量の計測が可能です。
  • 最大5断面の計測が可能です。
  • 計測結果をテキスト形式に出力が可能です。
  • 計測台数、物体検出枠、速度等を表示し、視覚的に判断できます。
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