第12回川での福祉・医療と教育の全国大会in久留米において、弊社社長が基調講演を行いました
平成23年11月2日
2011年10月21日(金)~23日(日)に、「第12回川での福祉・医療と教育の全国大会in久留米」が開催され、弊社代表取締役社長福成孝三が基調講演と パネルディスカッション(水辺からの地域づくり)のパネラーを務めました。
「川での福祉・医療と教育の全国大会」は、川を福祉や医療、そして教育に活かす実践を目指して、関係者相互の情報交換や人的ネットワークを培うため、 毎年開催されています。
弊社はこのような活動を通じて、地域にある資源としての河川を積極的に活用する取組など、様々な立場から支援していくよう努めてまいります。
【イベント概要】
イベント名: 第12回川での福祉・医療と教育の全国大会in久留米
日 時 : 2011年10月21日(金)~23日(日)
会 場 : 久留米大学御井キャンパス、筑後川防災施設くるめウス
主 催 : 第12回川での福祉・医療と教育の全国大会実行委員会
【福成社長基調講演「福祉・医療・教育の側面から見た河川利用の内容】
地域の骨格を形成し私たちの身近にある河川は、大人、子ども、障害者、高齢者をはじめとして、多くの人々が共に暮らす地域づくりの素材として、 様々な形で活用できます。全国各地で、各地域の特徴に応じて、治水、利水、環境を目的とした河川管理に加えて、地域が主体となって、 河川を利用しこれを生かすことによって、これからの新しい時代にふさわしい魅力ある河川空間の創造と再生を目指す取組が進められています。 ここでは、特に福祉・医療からの視点に着目して、これまでの河川利用と河川整備の実態を報告し、河川を活用した先進的な取組の事例と 河川の新しい機能・価値の発揮への提案と増進策について講演しました。
1.福祉・医療・教育の側面から見た河川利用の先進事例
ケアポートよしだ(島根県雲南市)、川の三次元プロジェクト(茨城県取手市)、癒しの川(秋田県由利本荘市)などの先進事例を紹介。 これら先進的な事例の特徴は以下のとおり。
• 時たまのイベント利用ではなく、日常的な利用、拠点を持った常設的な利用
• その多くは、単一目的ではなく、福祉、医療、教育などが複合した川の利用である
• 川は、福祉、医療、教育などの地域の課題に連携・統合して取り組める「地域の貴重な素材」である
2.河川の新しい機能・価値の発揮への提案と増進策
(1)福祉・医療・教育のための河川の利用を促進するために必要なこと
• 河畔への拠点施設の配置と日常利用
• 川と街が一体となった地域のデザイン
• 河川通路の日常的かつ積極的な利用
• 関係者の連携 など
(2)川での福祉・医療・教育利用の増進と、新しい機能・価値の発揮への提案
• 河畔に常設の拠点施設(福祉施設など)を持ち、健康・福祉・医療・教育面で定常的に利用するとともに、
それに市民の日常的な利用を重ね合わせた利用を促進する
• 川の通路「リバーウォーク」における健康・福祉・医療面での散歩、ウオーキング、ジョギング、サイクリ
ング などの日常的な河川の利用を促進する
• 河川の「治水」「利水」「環境」に加えて、「利用」を「河川管理行為」のなかに位置づけ、河川通路
(河川管理用道路等)を都市と河川を結びつける装置としての「リバーウォーク」として整備、活用する