「令和6年度 海洋開発優秀論文賞」を受賞しました
令和7年1月9日
復建調査設計株式会社
この度、当社沿岸・地震防災部地震防災課 課長の金子智之、沿岸・地震防災部地震防災課 主任エンジニアの木村康隆、代表取締役社長の藤井照久が執筆に関わった共著論文が、「令和6年度海洋開発優秀論文賞」を受賞しました。
受賞論文
海上空港の性能規定に基づく締固め工法により改良された地盤の支持力及び変形照査
[土木学会論文集, Vol. 80, No. 18, 24-18017, 2024.]
著者
金子智之(復建調査設計(株)),笠間清伸(九州大学大学院教授),藤井照久(復建調査設計(株)),木村康隆(復建調査設計(株))
抄録
砂質地盤の液状化対策を目的として締固め工法により改良された地盤は,改良対象地盤の土質の不均質性等の理由により,改良後N値が目標N値に達していないことがあり,空港施設のように改良範囲が大きく,かつ土質が複雑な施工現場では,チェックボーリング毎にN値が異なり,改良ブロック全体としての評価が困難なケースもある.そこで本稿では,部分的に目標N値に達していない締固め改良地盤に対して,液状化抵抗率(以下,FL)の分布をランダム場理論で表現した上で,有限要素法を用いたモンテカルロシミュレーションにより改良後地盤の不均質性を考慮した支持力及び変形解析を行った.その結果に基づき,大規模地震時に空港に求められる性能である航空機荷重に対する地盤の支持力や滑走路表面の変形(勾配)の照査手法を提案した.
Key Words
compaction, liquefaction, spatial variability, bearing capacity, performance-based design
土木学会 海洋開発委員会による受賞理由
本論文は、海洋の開発保全の進捗向上に寄与する優秀な論文と認められたため。