洋上風力発電

日本は四方を海に囲まれた海洋国家です。その恵まれた資源を活かし、さらなる導入が期待される『洋上風力発電』について、発電事業に関わる必要な各種調査から土木施設の設計、地域振興策の提案まで、トータルでの事業支援に取り組んでいます。

洋上風力発電設備の設計

政府が推進する大型洋上風力発電プロジェクト等において、風車基礎や基地港湾の設計を行っています。

-洋上風力発電設備の設計-

洋上風力発電設備は、ブレード、ナセル、ハブ、タワーの4つで構成される風車部と下部構造、基礎からなる構造物の総称です。当社では、風車基礎(モノパイル)、附帯設備、洗掘防止工の設計、地盤定数の設定などを実施しています。

-専用ソフトを用いた風車基礎の設計-

専用の解析ソフトを用いた風車基礎の設計を行っています。構造解析ソフト(SESAM)を用いた、モノパイルの応力変形解析や、打ち込み解析ソフト(GRLWEAP)を用いたモノパイルの打ち込みの評価などを行っています。

-基地港湾の設計-

洋上風力発電の導入目標を達成するためには、洋上風車の組立て・維持管理に必要となる基地港湾の整備が必要になります。地耐力の確保を目的とした既設岸壁の改良設計など基地港湾の設計を行っています。

洋上風力発電設備に関わる技術開発

洋上風力発電設備は、設置環境が厳しいため、海洋環境に適応した高度な技術が求められます。一方、国内には明確な技術基準がなく、ノウハウがまだ十分に蓄積されていません。そのため、水理模型実験や数値シミュレーションによる技術開発や、今後導入の拡大が見込まれている浮体式の設計手法の開発に取り組んでいます。

-洗掘防止工の技術開発-

モノパイル基礎周辺では、波浪や潮流により洗掘現象が発生することが確認されていますが、そのメカニズムは十分に解明されていません。そのため、水理模型実験や数値シミュレーションを活用し、合理的な洗掘防止工法の技術開発に取り組んでいます。

-浮体式の設計手法の開発-

日本近海特有の大水深海域(水深50m以上)に対応可能な浮体式洋上風力発電の導入拡大が見込まれています。浮体の動揺解析技術、係留システムの設計など実用化に向けた技術開発に取り組んでいます。

-波浪による海底地盤の液状化検討プログラム-

洋上風力発電設備の基礎周囲における海底地盤では,波浪の影響により液状化が発生する可能性があります。液状化による沈下は、基礎構造物の安定性低下や海底地盤の送電ケーブルの損傷に繋がります。そのため、検討に必要なプログラムの開発を行っています。

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