高田松原津波復興祈念公園で自動運転サービスの運行開始~2022年9月から走行範囲を拡大し、本格運行開始を目指す~
令和5年1月23日
復建調査設計株式会社
復建調査設計株式会社(本社:広島県広島市、代表取締役社長:來山 尚義)、アイサンテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:加藤 淳)、株式会社ティアフォー(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:武田 一哉)、損害保険ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:白川 儀一)、KDDI 株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠)の5社は、2023年2月1日から、高田松原津波復興祈念公園 (岩手県陸前高田市) において東日本大震災伝承活動に貢献する自動運転サービス(以下 本運行)を開始しますのでお知らせします。
1. 背景及び目的
本運行は、2022年9月に実施した自動運転走行実証実験(注)の利用者からの要望を受け、タピック45および下宿定住促進住宅にもルートを拡大し走行します。パークガイドが車両に同乗し、園内に点在する東日本大震災に関連する施設を紹介します。走行環境の確認および受容性を検証し、2025年度に本格運行開始を目指す計画です。なお、本実証実験は、岩手県陸前高田市より委託を受け実施します。
< 高田松原津波復興祈念公園園内マップ >
2. 取組概要
高田松原津波復興祈念公園は、東日本大震災の津波による犠牲者への追悼などを目的とした復興祈念公園です。復興のシンボルである「奇跡の一本松」や震災の脅威を伝える震災遺構「気仙中学校」などのさまざまな施設が130ヘクタールの広い敷地内に点在しています。高田松原津波復興祈念公園は東西で約7kmの距離があり、徒歩ですべての施設を見学することは困難です。
本運行では、環境にやさしい10人乗りの小型自動運転EVバス(以下「EVバス」)が、園内に点在する施設を巡ります。パークガイドも車両に同乗し、より効果的に震災における教訓の理解を促す環境を作ります。5社は、EVバスの遠隔監視による自動運転を行い、公園内における走行環境の確認やサービス面での課題抽出を実施します。また、利用したお客さまを対象とした受容性調査も行います。
5社は、自動運転車を活用し陸前高田市の震災伝承活動に貢献するとともに、将来的には自動運転車を陸前高田市内の公共交通などへ展開し、地域コミュニティ形成などの課題解決を目指します。
< 実証実験の概要 >
実証地域および運行スケジュール | 岩手県陸前高田市 |
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2023年2月1日(水)から 3月5日(日) 道の駅高田松原~奇跡の一本松~気仙中学校入口~タピック45~松原大橋~ 最上堂橋~下宿定住促進住宅ルート(走行距離往復約7.5Km) ※原則月曜日運休(ただし、祝日は運行し、その場合は翌日運休) | |
実証内容 | EVバスを活用した自動運転サービスの実用化に向けた走行環境の確認やサービス面での課題抽出と受容性の調査 |
特徴 |
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※最終的な実証実験ルートや実施時期は、今後の状況により変更する可能性があります。
< 事業実施体制 >
参加予定企業名等 | 主な役割 | |
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陸前高田市 | 事業主体 | |
復建調査設計(株) | 事業計画、調整 | |
一般社団法人陸前高田グリーンスローモビリティ | 自動運転ドライバーの派遣、自動走行運営 | |
アイサンテクノロジー(株) | 自動走行運営主体、高精度3次元地図の作製 | |
(株)ティアフォー | 自動運転OS Autoware※の運用支援 | |
損害保険ジャパン(株) | 自動運転リスクアセスメント、自動運転専用保険の提供 | |
KDDI(株) | 通信ネットワークの構築、提供 |
・別途、(一社)陸前高田市観光物産協会がパークガイドの派遣を行います。
※Autowareは、The Autoware Foundationの登録商標です。
< 実証車両 >
車両 | イメージ | 説明 |
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EVバス(1台) | ![]() |
自動運転OS Autowareを用い、あらかじめ計測したアイサンテクノロジー株式会社の高精度3次元地図を用いて走行します。 |
上記ニュースは以下の陸前高田市WEBページで公開されています。
https://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/soshiki/seisakusuishinshitsu/seisakukohogakari/1/6566.html