座談会メンバー
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姉川 倫太郎 保全構造部構造技術課
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角川 真帆 保全構造部
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金藤 将啓 東京支社第一技術部河川砂防技術課
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石田 圭太 大阪支社技術部空間情報課
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木我 圭輔 東京支社営業課
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三上 貴士 環境部新エネ資源循環課
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河賀 雄大 経営管理本部経営企画部経営企画室
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小井戸 一浩 四国支社地盤技術課
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新田 成美 道路地域整備部道路技術課
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阿南 沙織 九州支社沿岸地震防災課
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大塚 健裕 松山支店総合計画課
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夢ある未来は、夢ある会社から
豊かな社会や暮らしを築くには何が大切だろう。
未来社会創造企業としてどんな未来を描けるだろう。
フッケンの10年先、20年先を担う次世代社員11人が全国各地から集まり、座談会を開きました。
それぞれの仕事内容やそれに取り組む熱い思い、フッケンという会社の魅力や目指すべき将来像までたっぷりと話し合いました。
街をつなぎ、社会を支える仕事
80年の歴史の中で、フッケンが注力してきた事業の一つがインフラ整備です。
どう取り組んでいますか。
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姉川
私の担当は、橋梁の設計です。東京・大阪を中心に、関東、近畿、中国地方など広範囲にわたり、これまで大小さまざまな橋梁の新設や耐震補修に携わってきました。印象に残っているのは、河川氾濫で破損した萩市の橋の架け替え設計です。施工中にさらなる豪雨で被害を受けるなど、苦労しながら無事に開通式を迎えた時には大きな達成感がありました。橋梁設計では、座標のわずかな誤差が致命的なミスにつながるため、常に精度と正確さを最優先に業務に取り組んでいます。
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新田
国道や県道、市道をはじめ、交差点や電線共同溝などの設計に携わっています。例えば道路設計では、地形や周囲の環境に応じて最適なルートを検討し、関係機関や地元住民との調整を重ねながら計画を進めます。交差点改良では事故や渋滞の原因を分析し、それに適した改善策を提案します。単一の交差点だけでなく、周辺の交通流全体を考慮することを意識し、安全で使いやすい道路づくりを目指しています。
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阿南
漁港や港湾、海岸の計画や設計や維持管理などが主な仕事で、九州と山口を中心に業務を行っています。ここ最近では、長崎の漁港での護岸設計に携わりました。水深が浅く通常の工法では施工が難しい現場で、護岸の背後に道路があるなど制約条件が多く、施工方法の検討に苦労しましたが、現在は完成に向けて着々と工事が進んでいます。海岸設計には河川や地盤の知識も欠かせないため、社内の関連部署と連携しながら業務を進めています。
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木我
私は東京支社で主に埼玉県や県内の市町村、関東地方整備局などを顧客に営業活動に取り組んでいます。分野は橋梁、道路、河川とさまざまなインフラ整備を担当。営業として、お客様が何を求めているかを常に意識しながら行動することを心がけています。会社の名があまり知られていない地域でも一度、業務に携わると評判が高まり、次の引き合いにつながる点にわが社の技術力の高さや喜びを感じています。
地域の防災力をどう高めていくか
安心・安全な地域づくりのためにどんな活動に携わっていますか。
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角川
橋梁の耐震補強に関わる私は、茨城県の出向先で研究を重ねています。橋梁の耐震設計に関する基準は、阪神・淡路大震災や東日本大震災といった大きな地震のたびに見直されてきました。しかし、古い橋の多くは、現在の基準が想定するような地震動に耐えられる設計にはなっていません。今後も継続的に補強や設計基準の検討を進めていくことが重要だと考えています。
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金藤
関東地区で河川計画や水理解析に携わっています。雨が降った時などの水の流れを分析する水理解析は、防災に加え、河川の近くにある橋梁や道路にも関わる重要な技術です。都市部では調整池の効果なども考慮する必要があり、総合的な視点で地域の安全に貢献できるよう努めています。
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石田
私の担当は測量調査。現場で現況地形を測量し、平面図や断面図を作成して設計部門に提供するのが役割で、社会資本整備の出発点といえる仕事です。設計者は図面がなければ設計に着手できないため、現況の図面をいかに正確に提供するかが重要だと考えています。大阪を拠点に、西は山口県まで広範囲で業務を行っており、災害現場の現状測量や崩れた擁壁の測量なども担当しています。
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小井戸
地質調査に当たっています。測量で得られた地形情報に、ボーリング調査などで得た地質情報を加えて設計に反映させるのが主な役割です。地質は地域によって大きく異なり、河川や海沿いでは堆積物が多く、山地では岩盤が強固な場合もあります。四国全域を担当する私の場合、地滑り対策の設計も多く、ボーリング調査で地盤の弱点を把握し、必要に応じて地盤改良を提案しています。
にぎわいを育てるそれもフッケンの役割
地域活性化や環境共生の取り組みも活発です。
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河賀
経営企画室とオープンイノベーション推進室を兼務しています。オープンイノベーション推進室ではスタートアップ(新興企業)や大学の研究機関との連携を通じて新技術の開発や地域課題の解決を図っています。最近では民間ベンチャー8社が地元企業にプレゼンテーションするピッチイベントなどを開きました。新たなビジネスを創出することで地域活性化につなげるのが狙いです。
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大塚
都市計画マスタープランの策定や公共空間の利活用支援を通じて、地域の将来像を描くのが私の役割です。所属する松山支店では、JR高松駅裏の道路を歩行者優先の空間に改修するといったプロジェクトに取り組みました。どれほど良い計画を立てても、実行されなければ意味がありません。地域の実情に合った現実的な計画をつくり、住民や行政が主体となって関われるような環境づくりも重視しています。
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三 上
私は環境系の事業として、廃棄物処理施設の計画、設計、調査、管理まで一貫して関わっています。近年は、広域化や熱回収、プラスチック分別などが廃棄物処理施設のトレンド。特に燃焼時の熱を利用して発電を行うエネルギー回収型施設の設計も増えています。自治体によってごみの分別方法や性質が異なるため、地域に合わせた最適な計画・設計を行うことを重視しています。
地域に根差し、全国で活躍できる
ところで職場としての会社の魅力を教えてください。
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河賀
自由度が高い会社ですね。一人一人の裁量が大きく、自分の判断で仕事できるのがいい。
角川 社員同士の距離が短く、何でも気軽に相談できるアットホームな雰囲気も魅力でしょう。 -
阿南
グループウエアを活用すれば、社内のいろいろな方とつながれるので孤立感なく仕事できます。社内のママ友たちともグループラインで悩みを共有し、励まされました。
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姉川
時差出勤や時間有給、在宅勤務制度が整っており、男性社員の育児休業制度の利用も増えるなど、働きやすい環境が整っていますよね。業務面では発注者からの信頼が大きく、「フッケンさんなら安心して任せられる」という声もよく聞きます。
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木我
長い歴史の積み重ねがあるだけに、当社の技術に寄せられる期待の大きさを感じます。
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石田
顧客の要望に迅速に対応して提案できる体制が整い、若手も自由に意見が言える風土があります。
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小井戸
JR広島駅の北口一帯「エキキタ」の街づくりに関わるなど、地域活性化にも貢献できます。関わる領域も広いですよね。
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大塚
地域に根ざした仕事に取り組める一方、大阪や東京など全国的な仕事や国の最先端の仕事にも挑戦できます。実際に私は現在、愛媛で二つのプロジェクトを東京大学と連携して進めており、地方でこうした質の高い仕事ができる点に喜びを感じています。
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金藤
社内に前例のない業務でも挑戦でき、失敗してもフォローしてくれる会社です。私の場合、東京支社に赴任したばかりの頃、関東地区の相場が分からず、かなり低い金額で受注してしまったのですが、上司のアドバイスを受け、効率的に進めることで赤字を出さずに完了させました。
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三上
自分なりの創意工夫を取り入れながら、発注者に寄り添ったプランを提案できる点にやりがいを感じます。仕事を楽しめる会社だと思います。
新田 道路、河川、地盤をはじめ、多様な事業を展開しているため、部署を超えて連携することで多角的な視点から最適解を導けるのは大きな強みです。
社会課題は山積みだから挑戦できる
これから社会はどう変わっていくと思いますか。
その中でフッケンはどうあるべきでしょう。
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河賀
少子化や高齢化の進行、都市と地方の格差拡大など、課題が山積みです。長期的な視点で対策を講じる必要があります。
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木我
未来のことを具体的に想像するのは難しいですが、より安心で安全なインフラを整え、多くの人々が利益を享受できる社会環境をどう形にしていくかが問われます。
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姉川
災害への備えは重点項目の一つです。橋梁でいえば、豪雨や地震に強い設計、災害時でも安定した交通の実現、点検技術の向上などの取り組みが求められます。
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石田
災害や復興時に限らず、防災に関するさまざまな情報を誰もがいつでも取得できるプラットフォームづくりにも注力すべきではないでしょうか。
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新田
労働力不足が深刻化する中で、人工知能(AI)やロボットの活用が進み、自動化できる業務は増えていくと思います。最新技術を使いこなしながら、地域への貢献を最重視し、住民に寄り添った街づくりやインフラ整備に取り組むのがこれからの私たちには必要ではないでしょうか。
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阿南
その通りですね。80年間培ってきた技術ノウハウと、最先端のツールを組み合わせることで、さまざまな社会課題に対してより高度な解決策を提案できる会社でなくては。
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三上
10年や20年先には、現段階では想定できないニーズが発生している可能性もあるだけに、自分の専門分野はもちろん、関連する幅広い分野も学んでいく姿勢が大切ではないでしょうか。
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角川
専門技術を磨きながら、高い視座から持続可能な社会づくりに貢献できる会社を目指していきたいですよね。
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大塚
「未来社会創造企業」である私たちが目指す「未来社会」とは、さまざまな専門性を持つフッケンの社員一人一人が思い描く未来像を積み重ね、総結集したものではないでしょうか。それは、決して私たちのような建設業が得するようなインフラ整備ありきではないはずです。
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小井戸
その時々の社会の課題に対して、地域に暮らす人々の視点に立った取り組みが重要と考えます。例えば過疎化が進む地域であれば、地元に戻って働ける環境を整えるといったソフト面での工夫も求められるでしょう。
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金藤
私たちは単なる設計やコンサルタントの会社ではなく、「社会の在り方そのものを描く」存在として、人々が安心して暮らし、未来に希望が持てる社会を創っていくのが使命だと思います。
一人一人の夢が企業の原動力になる
この80周年記念誌のテーマは「夢のある未来を、私たちの挑戦から」です。
あなたの夢や目標を教えてください。
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角川
未来は予測できない変化の連続。変化を恐れずに受け入れ、新しいやり方を試す柔軟さを身に付け、日々の業務にチャレンジします。
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新田
業務的には、生活者の目線と共感を軸に、現場とデータをつなぐ役目を果たしたいです。また、建設業界で働く女性の一人として、女性社員が定年まで安心して働き続けられる会社づくりに仲間と一緒に取り組みたいです。
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石田
IoTやAIの活用は不可欠。自分の専門性を生かしつつ、最新技術を取り込み、社会課題の解決に貢献します。
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阿南
役職に就いても、成長を目指し努力を惜しまない上司がおり、尊敬しています。そんな上司のような技術者になるのが目標です。あと、自分で設計した構造物を家族で見に行き、子どもに説明できるようになりたいです。
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河賀
社内的には「挑戦しやすい雰囲気」を醸成するのが目標です。まずは自分がファーストペンギンとなり、率先して挑戦する姿勢を示します。
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金藤
既存の枠にとらわれず、他分野との連携も積極的に進めながら、新しい領域を開拓できたら。河川分野では自然との共生が重要なテーマ。防災と環境を両立させた河川空間づくりに挑みます。
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三上
私も常に何かにチャレンジしていく意識を持っていたいので、まずは新たな資格取得を目指します。
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姉川
駅前再開発プロジェクトや新スタジアムや新アリーナプロジェクトなど、一大プロジェクトに携わりたいですね。退職するまでに一度で良いので、自分が設計した橋梁の維持管理業務に携わるのも夢です。
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大塚
私が子どもの頃と比べても、社会から「わくわく感」が失われていることを実感しています。一人でも多くの方が希望を持てる未来を、微力ながら創造していきたいと思います。
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小井戸
平時から災害発生に備える事前復興や、河川流域全体で水害を抑える流域治水などを積極的に進めます。地域の実情に即したプランを立て、実践していきます。
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木我
まだ復建調査設計を知らないという新規の顧客と信頼関係を構築し、私たちが少しでも多くのインフラ整備に寄与できる機会を増やしていきたいですね。