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社会基盤整備「LCM」
急速に増えてくる社会資本の老朽更新に対し、技術力を結集し、的確な点検と診断によりその延命化を目指します。 LCMとはLife Cycle Managementの略で、構造物を誕生から終焉まで計画的に管理して行こうとする手法です。人間に例えるならば、年齢や病歴、生活習慣などを顧慮してカルテを作り、定期検診をしながら健康管理して行く手法にあたります。
将来の橋梁補修・更新費用試算
橋梁維持管理の最適化
維持管理の戦略的データベース
橋守システム
担当室長の思い入れ 「橋の寿命とは」
将来の橋梁補修・更新費用試算
100年耐用の橋 建設へ 国土交通省試算より
橋梁補修・更新費用試算(現行どおり)橋梁の寿命は50~70年
 この様に進める
橋梁補修・更新費用試算(対策実施)初期コストは高いがLCC考慮で寿命100年

橋梁維持管理の最適化
BMS(Bridge Management System)ー橋梁管理システムのフロー
維持管理方針(維持管理水準の設定)/点検検査システム(橋守Eagle-eve)目視点検・非破壊検査/橋梁診断システム(橋守システム)健全度評価、劣化予測(劣化予測曲線)、余寿命予測、劣化原因推定、損傷予測、維持管理対策選定、最適補修・補強法選択、補修・補強性の劣化予測(劣化予測曲線)/診断カルテ作成(診断カルテ)/橋梁情報管理システム
「橋守Eagle-eye」は橋梁点検から橋梁情報管理までを一貫して行います。
さらに、「橋守システム」利用により、全国ネットのデータベースおよび橋梁診断システムと結ばれます。
橋守 Eagle?eye」、「橋守ネット」は(株)BMCの登録商標です。
当社は橋梁保全技術に高い技術と実績をもつ(株)BMCと提携しています。
維持管理の戦略的データベース
維持管理の戦略的データーベース/橋守カルテ、定量的診断、財務情報・工事履歴、検査・点検情報、データマイニング、管理情報、技術情報、健全度評価、経済性評価、現在価値(NPV)、投資の順序・有効性、資産の評価、証券化情報

橋守システム
橋守システムの体系/橋守システムは㈱BMCの登録商標です。当社は高い技術と実績の㈱BMCと提携しています。/現場作業、橋守Eagle-eve、橋守支援システム、専門家および構造物管理者、インターネット
担当室長の思い入れ 「橋の寿命とは」
1.広島・観音橋
 私は室発足を機に様々な橋の点検・劣化・補修に接することになりました。そのせいか急に橋を見る眼が変わってきたような気がします。そして、休日でも歩いていて橋にさしかかると橋げたや橋脚を観察し、その建設の生い立ちに思いをめぐらす習慣となりました。

 そんな折り、新聞で天満川にかかる観音橋が老朽化して危険との理由で、近々通行止めになるとの報に接しました。最初の橋は大正2年(1913)に架設され、原爆で痛められ続く台風の増水で流されてしまいました。続いて昭和26年(1951)に架け替えられましたが、その時には以前の橋の欄干なども一部使われたのだそうです。いずれにせよ今年で51才、私の年齢とほぼ同じです。橋が寿命を迎えるとはどんなものなのか、早速現地へ出向いてみました。
LCM室長 鈴木智郎
2.予告 全面通行止め
 現地に着くと、橋のたもとに通行止めの予告看板が掲示されているのが目に入りました。
橋は2輪車と歩行者のみに通行制限して歩道橋として供用されていました。そして近づいてみて驚きました。中ほどの橋脚1基が沈下して、そこだけ橋げたが陥没し「くの字」に折れているではありませんか。けれどもバイクも自転車もなんてことなく下っては上り、通過しています。どうも、増水で基礎が洗掘され沈下してしまったのをそのまま使っているようです。
 さらに、橋げたの下をのぞいてまた驚きました。コンクリート表面がはがれ落ち、鉄筋が剥き出しとなっているところが見えたのです。これでは通行止めもやむなしと納得した次第。
 それにしても、安全を優先するあまり補修・更新を急ぐ風潮の中、だましだましにせよ良くぞここまで供用したと、管理者の見識にも感心してしまいました。受身となって危ないと言うのは容易で、安全を踏まえた上で計算だけでは割り切れないギリギリを判断して行く姿勢こそ技術者のもの。これは私の一方的な思い入れかも知れませんが。
3.橋の寿命
経年50年以上の橋梁数推移
 国と道路関係4公団で管理している橋のうち建設50年以上のものは、2001年で1178橋、これが20年後には17倍の20,152橋になるという資料があります。橋の寿命は50年に決まっているわけでなく、これより長くもっている橋も当然多くあります。ですからこれらすべてが観音橋のように老朽廃棄されるというわけではありませんが、大変な数の橋が補修・更新を必要とするようになるのは明白です。
 長寿の鋼橋の例として、イギリスのフォース橋は112才、日本の餘部(あまるべ)鉄橋は91才でまだ現役です。そしてその長寿の理由は維持管理にかかっていると言えます。橋の寿命とは人間の寿命と同じで、しっかりした計画による維持管理で長寿命化は可能なのです。
 LCMとは、そんなところに手を差し延べていく業務かと思っている今日この頃です。