ダム建設によって水没が予想されたギフチョウ生息地において、食草のミヤコアオイとギフチョウの卵・幼虫を新たな生息地に移動させ、定着を図りました。 その後数年にわたるモニタリング調査では、ミヤコアオイが活着し、そこで毎年ギフチョウが発生していることが確認されました。また、地域の小学校には、総合学習の一環としてギフチョウ保護活動に参加してもらうとともに、保全活動をとりまとめたギフチョウの副読本を製作しました。
道路計画により影響を受けることが予想されたダルマガエルの生息代替地を創出し、その後のモニタリング調査による生息確認を行っています。 生息代替地創出にあたっては、当該地における生息実態を計画路線施工前に詳細に調査し、生息代替地創出の条件とし、生息環境として大きな改変を伴わないように配慮しました。
トンネル掘削土砂の搬入により、ナガレホトケドジョウの生息空間である渓流環境が影響を受けることが予想されたため、「保全区域の設定」「生息環境の再生(付け替え水路の創出)」「スリットダムと魚道の設置」「渓畔林の再生」等の保全対策を計画・検討しました。 保全対策の実施にあたっては、生息環境調査結果を十分に踏まえ、モニタリング調査を行いながら、順応的に進めています。
土地の造成によって生息地の溜池が消滅する運命にあったニッポンバラタナゴの地域個体群の保全手法を検討しました。 保全にあたっては、オオクチバスなどの魚食性外来魚の生息の有無、中国産移入亜種タイリクバラタナゴとの遺伝的撹乱の防止などに配慮するとともに、それら外来魚が人為的に移入されにくい立地条件の溜池を選定し、移殖を行いました。 その後のモニタリング調査では、新たな溜池での生息と繁殖が確認されています。