水俣市宝河内土石流災害
1. 位置
今回土石流災害の発生した水俣市宝川内地区は、水俣市の南西約5kmの山間部に位置する。地質的には、四万十層群などの先新生界を不整合に覆って肥薩火山岩類が広く分布している。今回災害の発生した渓流においても、中流域において先新生界が河床部に分布している以外は、肥薩火山岩類に属する安山岩類や凝灰角礫岩などが広く分布する。
今回発生した崩壊地においては斜面下部に亀裂が少なく比較的新鮮な凝灰角礫岩が分布し、上部に亀裂が発達し風化した安山岩が分布する。崩壊は、それらの境界面をすべり面として発生しており、北松型の地すべりに良く似た地質状況と考えられる。したがって、通常の表層崩壊と違い、幅100m程度と広く、崩壊深も最大20m程度と深くなっている。 |